不動産賃貸経営士とは
賃貸不動産経営管理士って聞いた事ありますか?
私は宅建士の勉強をしている時に広告で知りました。
一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会という組織が運営している資格です。
その目的は協会のホームページで下記のように説明があります。
当協議会は、賃貸不動産管理業務が持つ公共性と社会的意義の重要性を認識し、安心・安全な住生活の提供、紛争の未然防止、不動産価値の維持向上の観点から的確な情報提供のできる知識・技術・技能・倫理観を持った賃貸管理の専門家の育成を通じて、賃貸不動産管理業務の適正化、高度化と社会的認識の向上を図り、賃貸不動産市場の活性化と健全化を促し、国民生活の向上に資することを目的とする。
と・・・。
いまいちよくわからないですね。
大家さんから委託を受けて入居者の募集や契約業務、建物の不具合対応や原状復帰などを行う業務です。
もっと簡単に言うと、大家さんがするはずの仕事(の多く)をサポートするポジションです。
最近の賃貸契約書を見ると賃貸不動産経営管理士の欄がありますよ。
下の賃貸借契約書の説明も併せて読んでくださいね。
守備範囲は一般的には管理会社が行っている業務です。
この資格は大家さんサイドをサポートする資格なのでこれを理解しておくと管理会社さんの言いなりになりにくいですね。
物件を買うときは仲介さんにお世話になりますが、これから毎月、毎日のサポートは管理会社さん中心になります。
兼業大家さんはただでさえ休日がとりにくいので自主管理で無理をせずに委託する事をお勧めします。
受験とおすすめ参考書
この資格には毎年1回、11月に全国統一試験があります。
受験資格はありませんが、合格したあとの登録申請には宅建士保有か協会が認める関連業務に2年以上従事が必要です。
私は合格することで必要な知識を得たのでまだ登録していません。(有効期限はないので必要に応じて登録したら良いと思います。)
難易度は宅建士に比べるとやさしいと感じました。
宅建士には含まれない防犯関係の知識など少し幅広い知識も得られます。
これから大家さんになるにはもしかしたらいちばん役に立つかも知れません。
参考書は中央経済社の『通勤時間でうかる!賃貸不動産経営管理士試験一問一答』と建築資料研究社の『賃貸不動産経営管理士試験対策問題集』でした。
試験は午後なので、おにぎり持参しました。
もともと宅建士の勉強もしていたので私は勢いでダブル受験、ダブル合格しました。
余力のあるかたは10月の宅建士と11月の賃貸不動産経営管理士のダブル受験をお勧めします。
賃貸不動産経営管理士の試験範囲は宅建士と重複するので勉強量が2倍になるわけではありません。
むしろ理解度が上がったように感じています。
宅建士はいざとなったらサラリーマンを辞めて宅建業を起業する事も可能になります。
その点で資格としては宅建士のほうが有利とも思えますが、兼業大家さんに必要な知識は賃貸不動産経営管理士の方が多いと思います。
まとめ
賃貸不動産経営管理士は合格した後に登録が必要となりますが、登録に必要な要件もあります。
通常の方は『宅建士』の資格が必要となります。私は『宅建士 』 は合格と登録を行ったのですが、『 賃貸不動産経営管理士 』は合格しているのですが未登録のままです。
賃貸不動産経営管理士協議会 によれば期限などは無いようで、『宅建士』より先に合格された方でも『宅建士』の登録が完了してから 『 賃貸不動産経営管理士 』 の登録を行えば良いようです。
あまりぱっとしない資格のようですが、実際にリフォームのときの基準や入居時の決まり事など全体像が見えてくるので、管理業者さんのいいなりにならない為にも知識をつける事ができるので大家さんにはおすすめの資格です。