DIYのエアコン交換

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エアコンの交換は基本的には資格は不要なので、ホームセンターや電気屋さんで売っているエアコンを持ち帰って自分で取り付けることができます。

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エアコン取り外しから取付の手順

  1. 古いエアコンの触媒回収
  2. 室外機の取り外し
  3. 室内機の取り外し
  4. 室内機の取付
  5. 室外機の取付
  6. 真空引き

古いエアコンの触媒回収

今回交換するのは自宅で約25年使用した三菱のエアコンです。室内機のルーバーは動かなくなって既に数年。
3年前に冷媒ガスを補充してだましだまし使用していましたが、真夏を前に交換することにしました。

取り外すには冷媒ガスの回収をします。

エアコンは自力で室外機のコンプレッサーを利用して冷媒ガスを室外機に回収することができます。

まず、室外機の横カバーを外します。
室内機からの電源のほかに冷媒ガスの往復2本の管がつながっています。

よく見ると上の管は細く、下の管は太いのが分かります。
上の細い管は室外機⇒室内機、下の太い管は室内機⇒室外機に冷媒ガスを送る管です。

上のバルブを閉じると冷媒ガスがストップして、下の太い管から室外機のコンプレッサーで管内の冷媒ガスが回収されます。

細い管のバルブを6角レンチで時計回りに閉じます。

室内機の強制冷房を作動させます。
これは最低温度で強制的に動かすモードでコンプレッサーの働きを最大にして冷媒ガスを回収するためです。

5分程度で冷媒ガスが回収できます。
回収完了したら太い管のバルブも閉めて冷媒ガスを室外機に閉じ込めます。

室外機の取り外し

これで管を室外機からはずせます。
写真にはありませんが、電源ケーブルも取り外します。

室内機の取り外し

室内機裏には室内機とのジョイントがあるので、ここを分離します。
排水ダクトもテープで止まっているので外しておきます。
このエリアの電源ケーブルは接続部分はありません。

管は再利用するのでゴミが入らないようにテープで保護しておきます。

室内機を取り外したところです。
取り外すところは両手がふさがっているので撮影できませんでした。

三菱のエアコンは室内機を取り外す際に下面2か所を下に引っ張るツメがあります。

他のメーカーは下面2か所を上に押す構造になっているので三菱の場合は気を付けてください。

室内機の取付

今回取り付けるのはパナソニック製の廉価版です。

室内機を取り付けるにはまず取付用の板を壁に固定します。

この金属板の上部にエアコン室内機をひっかけて下のツメで固定するようになっています。

板には穴との位置関係や本体の大きさなどが書かれています。
板は水平が基準ですが、排水ダクトに流す為にほんの気持ちだけ穴方向に下がっています。

取り付ける前に一応確認の為にコンセントの電圧をチェックします。

今回購入したのは100V用なので誤って200Vをつなぐと破損してしまいます。

取り付けるときも両手がふさがっているので取付中の写真はありません。

室内機裏から銅管2本と排水ダクト1本が壁の穴から出ています。

室内機⇒室外機への電力供給のケーブルです。
赤線の押し込みが足りていませんね。

室内機からの銅管を外の管に接続する為にフレア加工します。
ツライチよりほんの僅か出してフレアを作りました。

2本ともフレア加工しますが、ナットを入れ忘れるとやり直しになるので気をつけてください。

フレア加工したジョイント部分には補強材をスプレーしておきます。

室外機の取付

室外機は室内機とセットで販売されています。
交換前の室外機に比べて随分軽いのが印象的でした。

ここでもフレア加工をして室外機に接続します。
フレア加工は一度外すと再度フレア加工をするのが基本です。

室内機からの電源を接続します。
室内機と同じように黒、白、赤をそれぞれ差し込みます。
抜くときには赤枠で囲った白いバーをマイナスドライバーなどで押しながら線を抜いてください。

真空引き

取り付けた室内機~室外機の冷媒が通る管には空気が満たされています。
この部分の空気を真空ポンプで抜いて真空にしたうえで室外機に封じ込められている冷媒ガスを開栓します。

右下の青い機械が真空ポンプで青いメーターを経由して室外機の太い管につながっています。

15分くらい真空引きした後にメーター、コンプレッサーのバルブを閉じて気圧変化が無い事(気密のチェック)をしてから真空ポンプを取り外します。

最後に細い管、太い管両方のバルブを開けて冷媒ガスを室外機⇒室内機⇒室外機へと流します。

まとめ

エアコン交換には特別な資格が無くても作業はできますが、電気工事士の資格があればコンセントの移設にも対応できます。

冷媒ガスの回収は自然破壊につながるので必ず行ってください。
真空引きは特別な機材(真空ポンプ、トルクレンチ、フレア加工器具など)が必要ですが、レンタルもあるようなので、大家さんのように将来的にそれなりの数を交換する人以外はレンタルでも良いと思います。

交換後のエアコンは基本的に自力で処分することになりますので、買取業者やスクラッブ業者に引き取ってもらうなどの処分方法の確保も必要です。

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