中古戸建物件で大家さんをする時にたびたび出くわすのが『ブロックの門扉に埋め込まれた石の表札』です。
ある意味では残置物なのですが・・・。
■残置物か?
表札が残置している場合どうすべきでしょうか?
万が一同じ苗字の方がいるかも知れませんが、賃貸に出すには普通は不要です。
そのままでも良いという店子さんもおられるかも知れませんが、郵便物の誤配のリスクを考えると外すべきでしょう。
できれば前の所有者の方が持って行ってくれたら良いのですが、この手の表札はたいてい残っています。
他の方はどうしているのか解りませんが、この表札というものはちょっとやそっとでは剥がれません。
表札自体がブロックに接着剤で貼付けられているようなのです。
それどころかブロック側はジャストサイズで凹んでおり、隙間を接着剤で埋めていることもあります。
■どうしよう?
初めて出くわした時にはどうして良いかわからずにタガネとハンマーを持参しました。
数分打撃しましたが、騒音が近所迷惑なのですぐに却下となりました。
もちろんこの方法で取れるならラッキーです。
でも、そんなに甘くない事もあるんです。
調べたところ、先人の知恵をネットで見つけました。
引っ越しで自分の表札をきれいに取り外すなら接着剤を溶かすなどの手間が必要ですが、表札を再利用しない場合は簡単に外せます。
取り出したのがディスクグラインダーです。
■ディスクグラインダーとは
回転する部分にいろいろな部品を取り付けて切ったり削ったりします。
取り付け部分は規格となっていて、今回使用するダイヤモンドカッターのほかにもヤスリや金属ブラシなどを取り付ける事ができます。
取り付けにはディスクグラインダーに付属の専用工具でしっかりと止めてください。
本体と部品、留め具の間にゴミなど入らないように注意が必要です。
ダイヤモンドカッターに限らず高速で回転するので必ず革の手袋を使用してください。
他にも防護グラス、防塵マスクは必ず装着してください。
■実際の作業は?
取り外しにはダイヤモンドカッター装着します。
刃を表札とブロックの間に入れて隙間の接着部分をカットする要領です。
表札の厚みの分(1~2センチ程度の深さ)を切らないとなかなか外れません。
4辺ともカットしますが、奥までカットするにはどうしても余分にカットしなければなりません。
まず、はみ出さない程度にカットしたらタガネなどを隙間に差し込んで確認してください。
運よく接着剤が少ないと簡単に剥がれます。
それでも剥がれない場合は更に深く、広くカットしながら様子を見てください。
表札の裏側にも接着しているのでタガネなどで『こじる』必要があります。
■注意点
刃が接触する時に硬い石の表札部分にあたると刃がはじかれるのでゆっくり慎重に刃を入れてください。
長辺をカットする時にはまっすぐ進むように注意してください。。
危険ですので作業中、作業終了時には刃の回転が止まるまで気を抜かずに取り扱ってください。
■感想
私が使用しているのは電源コード付きのモデルですが、他の用途も考えるとバッテリー式が良かったかも知れません。
私の用途ではディスクグラインダーは長時間使用する事は無いからです。
また、門や外構など電源を取りにくい場所での作業があるのでバッテリー式が有利です。
まだお持ちでない方は他の電動工具のバッテリーと互換性を考えて選定してください。
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