DIYでLANケーブルの作製

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DYI
DYI電気工事工具

ネットワークにパソコンを接続するとき、最近ではWiFiが一般的になりました。
WiFiとはおおざっぱに言えば無線でのネットワーク接続です。
いまさら有線LANケーブルの作製と言われるかも知れませんが、知っていると便利な技術なので機会があればぜひDIYしてみてください。
LANケーブルの作製だけでなく、壁にコンセントと並列で設置する事もできますのでおすすめDIYです。

スマートフォンが一般化して以来、ほとんどのご家庭にWiFi環境が導入されたのではないでしょうか?
WiFiが一般化する前は有線ケーブルの接続が当たり前で、私も自宅にLANケーブルを隠蔽配線して数か所にモジューラージャックを取り付けていました。
昨今あまり需要が無くなったように思えるLANケーブルですが、安定性や速度では無線にない利点があります。

最近のテレビは薄くなっただけでなく、インターネットに接続する機能もあり、ネット配信による映画やドラマの視聴も一般的になりました。
また、薄くなったためにリビングだけでなく、キッチンやダイニングにも設置されることが多くなりました。
ここで有線LANのメリットが生かせます。

■WiFiは電子レンジに弱い!
ダイニングキッチンでネット配信のウォーキングデッドを見ていたら緑色のサークルがグルグル回っている経験はありませんか?
飲み物なら数十秒ですが、ケーキを焼き始めたら・・・。ホントにがっかりですよね。
そんな時でも有線接続していれば安定して通信ができます。
配線には露出配線と隠蔽配線が有りますが、通線ワイヤーなど他の記事を参考にお願いします。

さて、以外と簡単な自作LANケーブルに必要なモノは
1.LANケーブル
2.LANコネクタ
3.かしめ工具
4.テスター

●LANケーブル
規格はCATと表記されています。
エレコムのホームページでは現在流通しているのはCAT5~CAT8があり、それぞれの特徴が記載されています。
2019年現在ではCAT6(カテゴリー・シックス)あたりが価格的にも性能的にも標準的ですが、今後の4K/8Kを意識してCAT7にしておくのも良いでしょう。
ネット通販、家電量販店で購入可能ですが、100メートル巻を買うと結構重たいのでネット通販がおすすめです。

●LANコネクタ
電話のモジューラジャックより少し大きいコネクタです。
数個~100個単位で売っていますが、安価なので100個パックを購入しています。
最初は失敗もあると思うので多めのパックを購入する事をおすすめします。

●かしめ工具
LANコネクタに差し込んだLANケーブルを圧着するための工具です。
簡単な工具ですが、これが無いと自作はできません。
ネットでは中華製の安価なものから国産有名メーカー製まで有りますが、あまり性能に差は無いように思います。
DIY向けには中華製でも良いと思います。

●テスター
無くても作れますが、手軽に良否判定できるので手返しが早くなります。
この工具も中華製から国産品までありますが、基本は中華製で十分と思います。
原理的にはLANケーブル内の8本の電線に対してそれぞれ順番に導通を見るだけです。
極論では自作も可能と思いますが、ネット通販で安価なものをひとつ持っていれば安心です。

●その他の工具
LANケーブルを適当な長さで切るためのペンチやニッパなど。
LANケーブルの外皮を剥ぐときに使うナイフやカッターなど。
上記2つは自宅にある適当なもので構いません。

■作り方
さて、ながながと前置きが有りましたが、作り方自体は非常に簡単です。
1.LANケーブルを必要な長さにカット
2.LANケーブルの末端加工
3.コネクタに差し込む
4.かしめる
5.結線確認

●LANケーブルのカット
設置する場所により必要な長さを決めてください。
カットするのは数十センチ~1メートルくらいは余裕をもっておくと安心です。

●LANケーブルの末端加工
両端にLANコネクタを取り付けるので、外皮内の8本の電線を露出させる必要があります。
LANケーブルは1ミリ前後の外皮に覆われているのでカッターなどを外皮にあて、一周ぐるりと切れ目を入れます。
結線に必要なのは3センチ程度なのでLANケーブルの端から3センチ程度のところをカッターで外皮に切れ目を入れてください。
薄めに切れ目を入れて外皮がすっぽ抜けるまで2~3回に分けるくらいに加減した方が良いでしょう。
中の電線の被膜に傷をつけたらやり直しです。

8本の電線が露出したらコネクタに差し込む順番に並べます。
区切り材がある場合は切り取ります。
下はCATの場合にコネクタの爪を上にしてメス側から見た順番です。(T568B結線:ストレート)
1 白/橙
2 橙
3 白/緑
4 青
5 白/青
6 緑
7 白/茶
8 茶

●コネクタに差し込む
上記の順番に並べて同じ長さにカットした電線をコネクタに差し込みます。
電線の先は被膜した状態のままコネクタに差し込みます。
注意点は上記の順に差し込まれているか確認できるように8本全部を奥まで入れてください。

●かしめる
コネクタの奥まで8本の線が届いているのを確認しながらかしめ工具にコネクタをセットします。
普通の力で握ればコネクタ側の接点が押されて8本の電線被膜を破って導通します。

●結線確認
テスターで導通確認をします。
8本それぞれが導通し、相互に干渉していないか確認します。

これでLANケーブルを好きな長さで好きなだけ量産できるようになりました。
自宅DIYではケーブルを作るだけではなく、コンセントにモジュラを取り付ける事により、好きな部屋にLANコネクタを設置する事ができます。

このモジュラの取り付けは電気工事には該当しないと思いますがコンセント部の作業は自己責任でお願いします。
ケーブルの結線には必要な工具はペンチ類とナイフ類だけなので、LANコネクタを作るより簡単です。
作業手順はパナソニックのホームページをご覧ください。

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