【2020.1.17更新】
選定ポイント
意外とよく使うのが壁の裏を調べる下地センサーです。
文字通り壁の向こう側がどうなっているのかを調べるのですが、ホームセンターで千円前後で売っているものからBOSCHなどの数万円する製品まで有ります。
センサーではなく針の刺さり方で石膏ボードだけか裏に胴縁や間柱があるか調べる道具もあります。
私は主にコンセント増設や点検口を作るときの場所選定をする為に使用します。
針式のタイプでは壁がベニアだと胴縁や間柱などの裏側の様子が判らないのでセンサータイプを主に使います。
このセンサータイプが困ったもので値段もピンからキリまであります。
まずは簡単な原理の説明です。
壁や天井に沿ってなでるように動かして使用しますが、壁や天井に接する面に静電容量を読み取るセンサーがあり、動かすことで静電容量の違いを判断しているようです。
壁の裏に胴縁や間柱などがあると密度の違いを感知して光や音でお知らせしてくれます。
結構高度なことをやっているように思うのですが、千円くらいのおもちゃみたいな製品で大丈夫なのでしょうか?
大家さんとして作業するまでに掛け時計や写真のパネル用のフックを取り付ける為に何度か安い製品で失敗したことがあります。
ここだと思った場所にねじくぎを刺すとスカスカなんて事ありませんか?
結局センサー式と針式の両方で確認して、最後はエイやっとするしかありませんでした。
大家さんになってコンセントや点検口用の穴を開けるときに、向こう側に構造物があったらシャレになりません。
そこでまたもBOSCH製の高級下地センサーを購入しました。
この製品は木造、鉄骨(鉄筋)の選択ができるのと電線の確認もできます。
さすが高級品なので大きく、持った感じも精密機器的で見るからに頼りがいがあります。
本体にくり抜かれた穴の部分が下地をチェックしている場所なのでマジックでマークするときは便利です。
穴の周囲にはセンサーに連動したランプが配置され、高級感抜群です。
まるで砂浜で金属探知機を使っている気分でプロになった気分が味わえます。
しかし・・・肝心の成功率ですが、私の経験では『完璧』とは言えないのが感想です。
私の使い方に問題があるのかも知れませんが、 『 壁裏が手に取るようにわかる』というほどはっきり反応するわけではありませんでした。
しかし、使っていると『BOSCHさんが言うなら思い切って穴開けちゃう!』って気になるのが不思議です。
既に建てられた家の裏側はまるでブラックボックスです。
完璧など期待せずに自身の知恵と工夫で乗り切りましょう。
レビュー
私はBOSCHのセンサー式と針式の両方を使いながら位置決めをしています。
それでも鉄骨の検知したり電線をノコギリで切断なんて事を避けられるだけでも価値があると思います。
なんと言っても『使っている私のモチベーション』があがるので満足しています。
実際に使用している様子は別記事の『コンセントの追加』をご覧ください。
なかなか完璧と言えないのですが、どの製品でも共通するのは『なんども方向を変えながら』頭の中で壁の裏側を想像してセンサーを動かす事です。
一か所反応があれば上下左右に追っかけて、胴縁や間柱の様子を頭で再現してみてください。
部屋の他の部分と比較したりスイッチの高さや場所を頼りに構造物の有無を予測すると精度が各段にあがります。
手すりを付けるなど、下地が必要な場合には下地がベニヤだけでなく胴縁や間柱のある場所を選びたいものです。
入居者さんに安心して使ってもらえるように、壁を『コンコン』と叩いて調べるのではなく、しっかり調べて確信をもって取り付けましょう。