なぜ白く写らないのか
マイソク写真を撮影する時に、真っ白いキッチンセットや白いカベが白く写らない事があります。
他にも夕方の写真を撮ったはずなのに、なんか中途半端に明るかったり、真夏のビーチで撮ったまぶしい写真が普通の晴れの日だったりしてガッカリしたことってありませんか?
これはカメラが『これは○○○を写しているんだ』と判断した結果とあなたが思うイメージが違うために暗すぎたり、明るすぎたりするためです。
カメラは良かれと思って自動的に補正をかけて最大限の努力をしているのです。
画面の多くの部分が白く映る白いクロスに白いキッチンセットを撮影したときに、薄暗く映るのも同じ原因です。
なぜこのような事が起こるかというと、カメラは反射光を捉えて光の量を計算するためです。
正確に光の量を図るためには入射光を測定する必要があるのですが、マイソク写真を撮るのにわざわざ露出計を購入するまでもないでしょう。
白い物を白く写すには光の量を増やせば良い
カメラはレンズを通して見える情報を判断して『山の写真』や『スナップ写真』や『夕暮れ』などに分類します。
これは各メーカーが気の遠くなるほどいろいろな写真を撮影して、その情報をパターン化してカメラに自動判断させているのです。
『これは○○○を写しているんだ』と想定たシーンに一番良い設定を自動選択しているのです。
Pモードやフルオートモードがこれにあたり、多くの場合にはちょうど良い写真が写せます。
ところが、真っ白いところに真っ白い物があるケースなど特殊な場合には正しい判断ができない場合もあります。
そんなときには手動で露出補正を行えば良いのです。
白い物を白く写すには光の量を増やすために+側の補正を行います。
露出補正ボタンの+ボタンで1段階くらいオーバーに設定
マニュアル撮影モードでシャッタースピードを1段階遅く設定
マニュアル撮影モードで絞りを1段開ける(数字を小さくする)
この操作で光の量は増やす事ができます。
黒い物を黒く写すには光の量を減らせばよい
逆に黒い物を黒く写すにはさきほどと逆に光の量を減らす操作をしてください。
マイソク写真はイメージを伝えるための大切な写真です。
適正露出になっている必要はありません。
白いキッチンセットは白く
部屋から差し込む光はまぶしく
機械任せにせずに積極的に露出補正をつかって、ご自分のイメージにあう白さを表現してください。
シャッタースピードや絞りの関係については別記事『マイソク用写真のカメラ設定』に書いていますのでご参考ください。
コメント